Vol.9 アメリカ犬事情と日本犬事情 (平成21年02月10日掲載)

平成20年11月22日(土)、知多郡美浜町の日本福祉大学附属高校におきまして、地域別県民文化大祭典イベントの一環として公開講座が開かれました。その講座のなかで目をひいたのが、表題にある「アメリカ犬事情と日本犬事情」です。興味がありましたので、知多半島まで行って聴講してきました。
講師は、ドッグトレーナーのメヒア・ジョージさんです。私の事務所の関与先社長です。スタッフのみなさんもお手伝いで教室101スタンバイ。
講座内容は、パンフレットによりますと、「ペット先進国と言われているアメリカと比べて30年は遅れをとる日本の犬事情をお話しします。犬を取り巻く人のこと、本来であれば犬がいる事で豊になる人の生活や心の状態を分かりやすく解説。当日は犬を同伴します。」
私の家でも犬を飼っているので講座内容にとても興味を持ちました。終わってみれば、70分の講座が、聴講のみなさんからいろいろと質問が出て、20分オーバーするほど有意義な講座でした。

私がとったメモです。

1) 欧米と日本の犬事情の違いでまず明らかなのは、犬を飼ったときの最初の心構えの点。欧米の飼主は、人と共に生活できるようきちんとしたトレーニングをはじめるのが当然だと思っている。
2) 欧米は、トレーニングできていない犬は恥ずかしくて人前に出せないと思う。
3) 生まれてから間もない早い時期でのトレーニングは効果的。この時期でのトレーニングは犬に対して肯定的な内容のものなので、否定することが必要でないトレーニングは飼主にとっても楽で上達も早い。
4) おやつを使って上達させる方法は、従順になったのではなく、一発芸ができるようになっただけである。
5) 犬は基本的に毎日噛みたい。(連れてきた犬たちは、実際喜んで噛んでいたし、人から噛みおもちゃを奪い返したときはその自慢をアピールしまくって面白かった。)
6) 犬は犬として認識する。「あぁ可哀想」は飼主の勝手な判断。
7) 犬の首はものすごくしっかりしている。首輪を上に引っ張り上げて宙吊りしてもどうってことない。首が絞まって苦しいと思うのは人の感覚。人の太ももを縛っている感覚だから丸っきり大丈夫。ダメだと教えるには首を強くひっぱれる。
8) 日頃の犬に与える合図は日本語以外の言語でした方が良い。(この意味は忘れてしまいました。犬を危険から守るためでしたが、説明できません。)
9) 犬は噛まないまでも、夜連れているだけで犯罪抑止につながる。特に女性の一人歩き。
10) みなさんが良く勘違いしているのは、他人に向かってほえているのを静かにさせようと、「ヨシヨシ」といってさすっているのは、犬にとってほめられている状態なので、余計やかましくなる。
11) 必ず自分に合う犬がいる。ペットショップで、「わたしと目が合ったから」なんていうのは自己満足。自分に合う犬であることを願う。

最後に当日撮った写真を載せます。携帯電話のカメラで撮ったので画像はあまり良くないです。

平成21年02月13日 コラムをご覧になったメヒアさんから、私の疑問に関する補足メールが来ました。

「ちなみに8番目の項目、合図は日本語以外の言語で、という理由は日本語は母音が多すぎて、いちいち「音」を認識するのが大変だからです。「スワレ」の中に母音は3つ。「sit」の中に母音は1つ。「アトヘツケ」の母音は5つです。反面「heel」の中には1つの母音なんですね。というように英語だと号令の「音」を認識するのが早いからです。ドイツ語やベルギー語、フランス語などもそういった理由があります。それと日本語ですと何を言っているのかすぐにわかってしまうので、他の人にあまり知らせたくないときなどは別の言語が便利です。」

メヒアさん、どうもありがとうございました。


当日のフェスティバルのチラシ 教室101 授業開始前、黒板準備
授業開始 攻撃の合図で悪者を攻撃 合図で一瞬にして従順
フェスティバル出店 フェスティバル舞踏 日本福祉大学野球部
平成19年中日ドラゴンズ入団
浅尾拓也投手輩出