Vol.4 中日ドラゴンズ 悲願の53年ぶり日本一制覇! (平成19年11月09日掲載)

「やっと、やっと、本当にやっと、かないました! 悲願の日本一!」
長い間、ドラゴンズファンをやっている人ならわかります。昭和49年から6度その機会があったにもかかわらず、毎度、首をたれていました。6度もダメだとひとつのコンプレックスにもなっていました。12球団あるので、単純計算で干支がひと回りするたびに日本一になっていたはずなのに、半世紀すぎてもその瞬間が訪れなかったなんて・・・。それが今回7度目の挑戦で、やっとその悲願がかないました!うれしいばかりで他に言いようがありません。
 ご存知の通り、この日本一をナゴヤドームで決めた試合は、ドラゴンズの本格派右腕、山井大介投手が日本シリーズの歴史上まだ誰も達成していない「完全試合」を目前でマウンドを降りました。この投手交代に関して翌日、落合監督にむけた批判の意見が多くよせられましたが、実は、すでに試合半ばに山井投手の利き腕のケガでもう投球に限界がきていると本人が申し出たとのこと。それをかばって投球すると最も大事な肩や肘も故障するおそれがあって、これからの選手生命を考えての交代だったと知りました。落合監督も投げさせたかったんだと。完全試合を目前にして本人から降りるというのには、よっぽど痛かったんだろうというのと、胴上げ投手は「岩瀬さんに」という思いがあったんだろうというのと、合わせて推測できます。そんなことが起きているとは誰もわからないので、「げえっ!なんで」と考え込んでいる時間が余計になってしまって、またたく間にやってきたせっかくの悲願の瞬間も、正直、喜び4割減で迎えてしまいました(一緒にTV観戦した友達は泣いていましたが・・・ええやっちゃなぁ)。わたしは、やはり思った通り一日二日してじんわりじんわり、そして今では心から喜びをかみしめています。
 翌日は、スーパー銭湯でアカスリをしました。53年間のアカ落としをして、心も体もすっきりです。サウナでは、みなが好き勝手なことを話していましたが、その内、純粋に喜んでくれるでしょう。でも、みなが言ってましたが、「今日ぐらい湯銭とらずに太っ腹してくれてもええのになぁ、50年に一度だぜぇ」って。素直に同感しました。