Vol.3 税理士事務所の宿命 (平成19年02月13日掲載)

確定申告書の提出期間はいつですか? 「原則2月16日〜3月15日までの一ケ月です」
今は何月ですか? 「2月です」 
2月は何日ありますか? 「28日です」 
ということは、一ケ月ありますか? 「ありません しかも3日間も少ないです」

「こりゃ、たいへんだ」

毎年のことですが、いよいよ所得税、消費税、贈与税の確定申告の時期に入ります。個人の前年一年間の経済活動数値を集計して、この時期わずか一ケ月のあいだに税務署に申告しなければなりません。
私ども税理士事務所にその申告代理を依頼されるすべての個人の方(会社経営者、個人事業主、アパート経営者、年金受給者、一般サラリーマンなど)、みな同じ申告期限です。
この2月、3月に一年間の仕事のかなりの部分がここに集中するので、「どうして2月は28日までしかないんだ!」と心の底から嘆いています。ぼやっとしていると、カレンダーがすぐ替わってしまいます。
3日間少ないといのは、「たったの3日」ではなく、「かけがえのない3日」を失いました。これは税理士事務所の宿命です。2月の日数を減らして調整したのは、古代ローマ時代にその起源があるとのことです。・・・・「いつでも良いから他の月を28日に、とにかく2月だけはやめてほしかった」
税理士事務所だけではありません、この2月問題は。
国公立を目指す受験生もそうですね。最後の追い込みをかける日が3日間足りません。
プロ野球選手もそうですね。2月1日キャンプインからオープン戦がはじまるまでに実力をつける日が3日間足りません。
飲食店もそうですね。3日間も日銭が入ってきません。
喜ぶのは、月給制サラリーマンかな。